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会社名・代表者 |
起業の経緯・運用戦略 |
FinCity.Tokyoが注目したポイント |
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日本橋バリューパートナーズ
CEO 高柳 健太郎氏 |
- 野村アセットマネジメントにおいて20年以上日本株バリューファンドの運用を担当
- 顧客層が世界28か国に広がるAUM9000億円超えの旗艦ファンドを育てた。
- 高柳氏が、前職で、海外機関投資家と接点を持ってきた経験を踏まえ、海外と比較し日本には独立系運用会社が少ないことを実感し、独立系として自ら起業
- 国内企業へのバリュー投資
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- 左記の起業理由に独自性がある(これまでの経験やキャリアを脱ぎ捨て、EMとして一から立ち上げ)
- アクティブ運用を通じて、日本の上場企業の成長の機会を発見している点
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2 |
Japan Activation Capital
CEO 大塚 博行氏 |
- カーライルジャパンPEファンドの副代表として大企業からのカーブアウト案件等を主導
- 日本の産業界再生には、成熟した大企業の変革の後押しをする存在が必要との考えから起業
- 国内上場企業へのエンゲージメント投資
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- Private Equity投資で培ったノウハウを活用し、上場維持したまま投資先企業の経営の加速、バリューアップを支援する点に注目
- こうした戦略・ノウハウが評価され、会社設立後半年で約1,500億円の資金を集めた。
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3 |
なかのアセットマネジメント
代表取締役社長
中野 晴啓氏 |
- 2006年セゾン投信株式会社を設立。2007年以降代表取締役社長を務め、販売会社を介さず個人投資家へ直接投資信託を提供
- 2023年独立して会社設立
- 「国内の成長企業」「世界の成長企業」それぞれに対して投資を行う公募投資信託(2本)を運用
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- 投資信託委託業として日本株アクティブ運用を行う独立系運用会社。日本では取扱いが少ない業種体として着目
- NISA/iDecoを契機に資産運用への関心が高まる個人を投資家としてターゲティングしている点がユニーク
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4 |
カタリスト投資顧問
取締役会長
松本 大氏 |
- マネックスグループの一員として設立
- これまでは、オンライン証券会社の先駆者として、日本の「個人投資家」と「マーケット」の距離を近づけることに貢献
- 次のテーマとして「個人投資家」と「企業」を近づけることを目的に起業
- 国内上場企業へのエンゲージメントファンドの運用に助言
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- 松本氏の職業人生の集大成として起業した点に着目
- 「国内個人投資家向けの日本株エンゲージメントファンド」に助言。海外投資家の独壇場である分野に風穴を開けた。
- 最終株主にあたる個人投資家を巻き込んで投資先企業のエンゲージメントを行っている点が新しい
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5 |
インパクト・キャピタル(株)
代表取締役 黄 春梅氏
代表取締役 高塚 清佳氏 |
- 両名ともに、新生銀行(現SBI新生銀行)にて約20年投資業務に従事
- 2017年に邦銀系初のインパクト投資ファンド「子育て支援ファンド」、2019年に機関投資家参加型の2号ファンド「はたらくFUND」を設立
- インパクト投資推進団体や政府主催の委員会の委員なども務め、インパクト投資エコシステムの構築にも貢献
- 2024年1月新生銀行を退職後、5月にインパクト・キャピタル1号ファンドを設立
- 日経WOMAN「ウーマン・オブ・ザ・イヤー2019」受賞
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- インパクト投資における第一人者である2名の女性パートナーが率いる、独立したVCファンドとして着目
- 日本のインパクト投資をリードし続ける2名に共感し、かんぽ生命、立命館がアンカーインベスターに入った。
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6 |
SDGインパクトジャパン
Co-CEO 小木曽 麻里氏
Co-CEO 前川 昭平氏 |
- 次世代の持続可能な社会の実現に向けた、イノベーションの促進と新たな資本の流れの創出をミッションに掲げ、サステナビリティと経済成長の両立を目指して活動を展開
- 有力なパートナーとともに国内上場企業へのインパクトエンゲージメントファンドなどを含むサステナビリティにフォーカスした運用戦略の組成・運営推進、サステナビリティ向上に貢献する革新的な事業のインキュベーションを行っている。
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- サステナビリティの観点で企業価値向上に資する課題を特定し、エンゲージメントを通じて改善を促す点が先駆的である。
- 環境関連およびジェンダーに着目した上場株のインパクト投資が新しい。
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7 |
ブリックレイヤー・アセット・マネジメント
CEO 楠本 昭人氏 |
- 大手ヘッジファンド(K2)出身者が金融機関や企業年金運用者とともに設立
- 排出権運用戦略を開発・運用
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- 国内では取り扱いの少ない「海外の炭素排出権に対する投資」を国内投資家向けに提供している点に着目
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8 |
ジャパン・エクステンシブ・インフラストラクチャー
CEO 岡村 研二朗氏 |
- 三井住友信託銀行株式会社およびマーキュリアホールディングスが共同出資により設立
- 投資チームは銀行の投融資経験者と外部専門家で構成され、外部LP投資家から資金募集している。
- 「脱炭素」「デジタル」などのインフラ、地域経済の活性化・持続的発展に資する社会インフラのプロジェクトおよび企業を投資対象としたファンドへ助言
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- 機関投資家が出資する国内インフラファンド向けの投資助言サービスを実施
- 将来的には機関投資家だけでなく国内外の広汎な投資家を国内インフラ投資に参加させることを目指す。
- 大手金融グループをあげた新規投資運用領域開拓案件の一つ
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9 |
ミネルバ・グロース・パートナーズ(MGP)
代表取締役 長澤 啓氏
代表取締役 村島 健介氏 |
- メルカリでCFOを務めた長澤氏とモルガン・スタンレーでGlobal Internet Banking/Global Software Banking Group日本統括責任者を務めた村島氏が、香港拠点で日本上場株投資を行う「Pleiad Investment Advisors」と共同で設立
- MGPがプレIPOの出資をメインとしてIPO後も株式を継続保有。その後、上場株式を運用するPleiadのファンドに株式を移し、IPO後の長期保有を行う。
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- 国内スタートアップの「小粒上場」問題に対するソリューションの一つとして、クロスオーバー投資という手法を提供している点に注目
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10 |
リグロース・キャピタル・マネジメント
代表取締役 漆谷 淳氏 |
- レイター期のスタートアップに対してダイレクト・セカンダリー投資
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- 国内スタートアップの「小粒上場」問題に対するソリューションの一つとして、ダイレクトセカンダリーという手法を提供している。
- 日本発のユニコーン創出に貢献する取組として、JICが評価してLP投資
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11 |
GLIN Impact Capital
共同代表 中村 将人氏
共同代表 秦 雅弘氏
共同代表 才木 貞治氏 |
- 日本および一部海外のミドル・レイター期社会課題解決型スタートアップへのインパクト投資を行い、投資先がグローバルに社会課題を解決できるメガインパクト企業となるべく深いハンズオン支援を提供
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- 日本においてインパクト投資の発展・拡大に貢献するために、自ら会社を設立して、以下取り組んでいる点に事務局は注目
- 日本が直面する社会課題を解決するスタートアップへ投資することで、日本に合ったインパクト投資の実践知が蓄積・国内外に共有され、日本からグローバルで社会課題を解決するインパクト企業が多数輩出されるようエコシステム形成に取り組んでいる。
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12 |
Global Hands-On VC
Managing Partner
安永 謙氏
Managing Partner シュリ ドダニ氏 |
- 日本の技術系スタートアップに投資し、海外展開も含め、その成長をハンズオンで支援し、投資リターンの最大化を図る事を目的に、日本人2名・アメリカ人3名で設立
- 起業経験、スタートアップ経営経験を持つパートナー陣が、海外も含めたチーム作り・PMF・顧客ネットワーク構築・資金調達・Exitを支援
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- 日本のスタートアップの価値増大をグローバル展開×ハンズオンで支援している点
- 上記に伴い、スタートアップの海外進出をサポートする事業会社(双日)や、Sompo Light Vortex、エー・アイ・キャピタル等がLP投資
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13 |
アス・キャピタル・パートナーズ
Founding Partner
夏目 英男氏
Founding Partner
李 路成氏 |
- East Ventures及びZ Venture Capitalの出身者が2024年に設立した独立系ベンチャーキャピタル
- “Japan to Global”を目指すプレシード・シード期のスタートアップへ出資
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- 「早稲田卒の中国人と清華大卒の日本人が設立した」というダイバーシティのあるバックグラウンドを活かして、日本からグローバル市場を目指すスタートアップを伴走支援している点に注目
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14 |
15th Rock
Founder & General Partner
中島 徹氏
源 健司氏 |
- 中島氏:東芝で研究職を経て、産業革新機構でディープテックの投資に従事、複数のEXITを達成。その後MistletoeでCIOとして投資活動を統括。日米欧の投資家や起業家との強力なネットワークを持つ。
- 源氏:トヨタ自動車を経て、さわかみ投信で証券アナリストとファンドマネージャーを経験。その後ニッセイ・キャピタルでは、累計19社中7社をIPO/M&Aで成功に導く。
- 主にシード期とプレIPOの国内外スタートアップに投資
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- Human Augmentationセクターに特化したVC
- 各エリアの地方銀行とも連携し、地域と投資先のマッチングなども実施
- 3号ファンドは、北海道大学と共同で設立し、大学の研究シーズのほか、地域連携を視野に入れ第一次産業、GX、サステナビリティ関連のスタートアップへの投資も予定
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15 |
Spiral Capital
CEO 奥野 友和氏 |
- 2015年よりCCCグループのデジタル部門執行役員CFO。同年 CCCグループ傘下でIMJ Investment Partners Japan(現:Spiral Capital)を設立。その後、MBOを経てCCCグループから独立
- 旗艦ファンド(機関投資家向けファンド)は、BIG4領域(AI/フィンテック/ヘルスケア/スマートインフラ)のアーリーステージ企業に重点投資
- 旗艦ファンドとは独立した別のGPエンティティでCVCファンドを運営
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- CVCファンド事業で培った大企業ネットワークを活かしたオープンイノベーション支援
- 外資系投資銀行出身者を中心とするメンバー構成で、金融プロフェッショナルとしての”社外CFOロール”
- 旗艦ファンドについては、新規事業・新産業の創造の推進の観点により、JICが評価してLP投資
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16 |
kemuri ventures
代表パートナー
岡田 博紀氏 |
- JAFCOにて、投資のスタンダードを学ぶ。
- その後、三菱商事・ぐるなび・丸井グループのCVC部門で、主に食関連スタートアップに投資
- 初代店長として、和食店を20年間経営
- 2020年3月に地球一周し、「食と健康の重要性」「日本の食の可能性」を世界各地で再認識し、日本帰国後の5月にVC設立
- 「食の未来ファンド1号」では、「独自のテクノロジーを有する」食領域の国内スタートアップ21社に投資
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- 食領域で日本は「リーダーシップ」を示すべきだと考え、起業に至った経緯に、事務局は注目
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17 |
Dual Bridge Capital
共同代表 伊東駿氏
共同代表 寺田修輔氏 |
- シード/アーリー期とプレIPOのスタートアップへ投資
- 自己資本を基にマジョリティ投資を行うPE「ミダスキャピタル」が新設したVC
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- VCの世界で経験を積んだ伊東氏と、上場企業のCFOで経験を積み現在PE(ミダスキャピタル)で取締役を務める寺田氏による、スキルセットの組み合わせ
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18 |
mint
ジェネラル・パートナー 木暮 圭佑氏
ジェネラル・パートナー 白川 智樹氏
ジェネラル・パートナー 武田 紘典氏 |
- 独立系VCのアプリコット・ベンチャーズおよびTLMの代表者が合体して設立
- プレシード・シード期のスタートアップへのリード投資を中心とした投資戦略
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- 大手IT、独立系VC、大手監査法人/大手CVC出身のGP3名による多様なチーム構成
- 創業期からの日本発ユニコーン創出に貢献する取組みとして、JICなどの政府系ファンドやメガ/地銀系ファンドが評価しLP投資
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19 |
One Capital
CEO 浅田 慎二氏 |
- アーリー期のスタートアップへ投資
- 投資対象はSaaS、ヘルステック等
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- 「日本の大企業のバックオフィスを効率化させることで日本の生産性が上がる」という視点に基づき、以下取り組んでいる点に注目
- LP投資家(大企業)に対してDXに関するアドバイスを行う。
- 投資先SaaS企業をハンズオン支援し、彼らのプロダクトをLP投資家(大企業)に活用いただく。
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20 |
デライト・ベンチャーズ
マネージングパートナー
南場 智子氏 |
- DeNA創業者・代表取締役会長の南場智子氏が、起業・事業経験を持つメンバーらと2019年に創業
- 1号ファンドはDeNAからの単独出資を受け、シード・アーリーステージのスタートアップに投資
- 2023年に立ち上げた2号ファンドは、DeNAのほか、機関投資家や金融機関、事業会社も出資
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- 上場企業経営の経験者による、「事業家目線のVC」
- 投資契約方針で、出資するスタートアップに「上場努力義務を課さない」と明確化した点が新しい。
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21 |
アニマルスピリッツ
代表者 朝倉 祐介氏 |
- シード・アーリーステージのスタートアップへ投資
- 超高齢社会や気候変動などの社会課題に挑戦する事業を有したスタートアップへ投資
- みずほ銀行、中小基盤整備機構などがLP投資
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22 |
NOW
共同代表 家入 一真氏
共同代表 梶谷 亮介氏 |
- シリアルアントレプレナーを中心に主にシード期のスタートアップへ投資
- SBI新生銀行、大和証券グループ、SMBC日興証券、グリーなどがLP投資
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- 著名な起業家で多数のエンジェル投資実績を有する家入氏の「起業家目線」とネットワーク、VCや証券会社で多数の投資やIPO支援実績を有する梶谷氏の「投資家目線」というスキルセットやアセットの組み合わせ
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D4V(Design for Ventures)
CEO 高野 真氏 |
- シード・アーリー期のスタートアップへ投資
- デザインの視点からサポートプロジェクトを立ち上げ、ハンズオンでの伴走型支援を実施
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- 投資先スタートアップ企業に対し、ブランディングから製品開発、組織づくりに至るまでの多様なデザイン課題を支援
- 投資先が国内外で活躍できるよう、グローバル・デザイン・コンサルティング会社「IDEO」とパートナーシップを組んだサポートを実施
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